人と人の輪をつなぐゲストハウス&焼き立てワッフルのカフェ

美祢市大嶺町にある「古民家ゲストハウス ひまわり」と「ひまわりカフェ」。ご自身も旅が大好きで各地に友人・知人がたくさんいらっしゃるというオーナー・矢田部沙季さんにインタビューし、起業への思いや美祢の魅力について伺いました。

ひまわりカフェ矢田部さん

──ゲストハウスとカフェについて教えてください。

「古民家ゲストハウス ひまわり」は、2019年4月にオープンしました。お客様同士がつながって、人と人の輪が広がってほしいという想いから「人と人との輪を広げる宿」をコンセプトにしています。客室は、男女混合ドミトリールームと個室があり、最大15名まで泊まることができます。
「ひまわりカフェ」は、ゲストハウスのフリースペースを利用して、2020年6月にオープンしました。新型コロナの影響で宿泊のお客様がいなくなったときに、以前からやりたいと思っていたカフェを始めることにしました。ちょうど時間ができたことで、カフェの準備に集中することができましたね。

──「ひまわりカフェ」はどんなカフェですか?

焼き立てワッフルをメインにしています。以前、アメリカ旅行に行ったときに、朝食にワッフルを自分で焼くようになっていたことがあり、その焼き立てのワッフルの味が忘れられなくて、自分でカフェを開くときはアメリカンワッフルを提供しようと思っていたんです。焼き立てのアメリカンワッフルはサクッとしていておいしいですよ。
焼き立てを食べてほしいから、注文を受けてから作るスタイルにしています。まず、アメリカンワッフル、ベルギーワッフル、米粉ワッフル、おもちワッフルから種類を選び、チョコチップやワッフルシュガーなど生地に練り込む素材、アイスクリームや生クリームなどワッフルに添えるトッピングを選んでもらっています。選べる楽しさやカスタマイズできる面白さが特徴です。
「からだにやさしい」「地球にやさしい」を大切にしていて、なるべく無農薬・無添加・有機栽培のものを使うようにしています。自分の知っている生産者から取り寄せたいというのもあり、地産地消にもこだわっています。

アメリカンワッフル

──ゲストハウスは、どんな方が利用されていますか?

旅行者が多いですが、美祢の人でも飲み会後にタクシーで帰るよりも宿泊した方が安いということで利用される方もいらっしゃいます。コロナ禍の前は外国の方も利用されて、いろんなお客様がいて楽しかったですね。

──なぜ美祢市にゲストハウスをオープンしようと思ったのですか?

私は北九州出身なのですが、父の実家が美祢で、父の実家の納屋を改装してゲストハウスにしました。小さい頃から、この納屋とここから見える外の景色が好きで、何かしたいなというのはずっと思っていました。私自身、旅をするのが好きでいろんな土地をまわったので、次は旅する人たちを応援したいと思い、ゲストハウスをオープンしました。

窓からの風景

──これまでにいろいろな土地で過ごされたとか?

大学は大阪で、そのあと放浪したり(笑)。岐阜や鳥取にも住んでいました。非常勤の教員をやっていたのですが、美祢に来る前は、萩市見島で教員を3年間やっていました。今も美祢の小学校に通いながらカフェをやっているので、時間や曜日が変則になっています。旅先で知り合った人や教え子がたくさんゲストハウスに来てくれて嬉しいです。

──移住してみて感じる、美祢のいいところは?

時間が豊かに思えるようになりました。北九州や大阪に住んでいたときは、時間に追われていたような気がします。ここは車社会なので自分の時間に合わせられるし、そんなに急がないし、自然も豊富でちょっと移動するだけでドライブ気分になれるのが魅力ですね。美祢、大好きです!

──今後の目標や目指すことは?

県外や市外の人がゲストハウスに来たことで美祢を好きになってもらって、何回もお客様が来るようになって、さらには移住する人が増えたらうれしいなと思います。もっと言えば、「ひまわり」を通じて人と人の輪が広がることで、美祢にずっと住んでいる人たちが美祢のことをもっと好きになってくれたら最高です!

ひまわりカフェ店内

■古民家ゲストハウス ひまわり
住所:山口県美祢市大嶺町東分906-1
電話番号:080-8235-2777
https://himawari-guesthouse.com/
https://www.instagram.com/himawari.guesthouse/

■ひまわりカフェ
営業時間:金曜 16時~19時30分、土曜・日曜 14時~18時30分
※変更することがあります